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天門山の雲海の上は春の花園

 「街は空一面雲に覆われていたのに、頂上まで来たら一面の雲海が見えた。まるで空を突き抜けたみたい」。3月30日、湖南省の名所である
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「街は空一面雲に覆われていたのに、頂上まで来たら一面の雲海が見えた。まるで空を突き抜けたみたい」。3月30日、湖南省の名所である張家界の天門山に壮大な雲海が広がり、旅行者たちの視界を圧倒した(=写真)。ロープウェイで天門山を上った旅行客は地上の景色との違いに思わず驚きの歓声を上げる人もいた。
前日の激しい大雨とは打って変わり、30日の天門山には雲海が広がり、ガラスの桟道の下には大気光学現象の1つである光輪も現れた。霧立ち上る山に出現する虹色の輪は太陽光と空気中の水滴が織りなす美しいいたずらだが、中国では「仏光」と呼ばれ普賢菩薩の化身とみなされることもあった。また、台湾では「観音輪」など、各地で神仙や菩薩にちなんだ呼び名がつけられて尊ばれていた。天門山の桟道を渡る登山客も光輪に向かってシャッターを切る人が多く、「どの角度から撮っても絵葉書になる」と喜ぶ人もいた。
春は天門山が年間で最も美しくなる季節といわれ、新緑の翡翠色が覆う山中に様々な花が咲き乱れる様は巨大な空中庭園のようでもある。晴天と雨が目まぐるしく入れ替わるこの時期は雲海や霧、光輪などの奇観に出会う機会も増えるため、格好の見学シーズンといえる。

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